■旅日誌
[2025/5] もの思ひもなし
(記:2025/6/1)
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今年はGWはまったく予定が立てられなかったので、急遽日帰り2本立てで臨んだのですが、無理してもう1日追加することにしました。そんなわけで今回の目的地は静岡の三保松原、天気の方が少々心配でしたが、何とかなったかな?といったところでした。
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 日帰り
ルート概略
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静岡、清水、三保松原
今年のゴールデンウィークももう残り僅か、第一弾第二弾に続いて、日帰り三番勝負の行先は静岡清水、具体的には三保松原へ行ってみようと思う。なぜここなのかと言われてもうまく説明できないのだが、前日思い立って、気が付けば朝一の新幹線に乗っていた。そう、こんなときは毎度御用達の新横浜6時始発のひかり533号。超多客期ののぞみが全車指定になることもあって、こんな我儘にとっては使い勝手良いことこの上ない。早朝にもめげず勢いよく飛び出したのはいいが、果たして天気がいいのか、悪いのかまったく読めてなかったのが気掛かりだったが、、、三島を過ぎた先でいつもなら雄大な富士山が姿を現すところ、今日は分厚い雲に覆われてしまい全く見ることができない。う~ん、まぁここまで来てしまったし、とりあえず先を目指すことにしよう。
静岡鉄道・静岡清水線
この列車には数えきれないほどお世話になっているが、そういやぁ静岡で下車するのは初めてだった。それなりに降りる人もいて、でも乗り込む人の方がはるかに多く、自由席は満席に近い状態で走り去っていった。とりあえずの目的地と決めていた三保松原に行くには、まず清水まで移動するとして、東海道線を上り方面へ戻るか静岡鉄道を利用する方法があり、今回は後者を選択。ただし、起点となる新静岡駅JRの静岡駅からは少し距離のある場所にあって、今日も地下街を抜けて歩いてそちらへ向かう。休日の早朝ということもあって歩いてる人の姿はまばら、前回、乗り潰目的でやって来たのももう20年以上も前のこと、記憶にあったショッピングセンターとはすっかり様子が変わってしまい、時の移ろいをあらためて実感する。そうだそうだ、その横にはバスターミナルがあって、しずてつジャストラインのバスで井川湖へ向かったこともあったっけ…。
三保松原
静岡鉄道オリジナルのA3000形電車が走り出したのが約10年前、7時発の新清水行き、クリアブルーを纏った第1編成に乗車する。住宅街を抜け東海道線をクロスオーバーして草薙を経由した後、間もなくすると終点新清水に到着する。乗車時間20分ちょいはあっけなかった。続いて新清水駅前から路線バスでさらに三保半島を目指す。連休真っただ中ではあったが、この時間のバスは地元の学生で満員、窮屈な思いをしつつ30分ほどで三保入口バス停に到着。まだ全然朝早いじゃん…なんて思ってたが、意外と観光目的で来てる人も多くこぞってここで下車することになった。通りを渡り、少し先にある御穗神社に立ち寄り、お参りしてから神の道駿河湾の方へと進む。やがて見えてくる松林が名勝「三保松原」、羽衣伝説に出てくる天女が衣をかけたとされる「羽衣の松」もこの松原にある。
三保松原
心配だった天気の方は、良好とまでは言えず微妙ではあったが、松林を抜け砂浜へ出てみる。連休だけあってこの時間でもそこそこの人出があり、肝心の富士山はというと、海の向こうに辛うじて山頂の方が姿を見せていた。時間の方はたっぷりあるので、富士山に架かる雲が少しでも晴れることを期待して、とりあえずあてもなく半島の先の方への歩いてみることにした。このまま進んでどこまで行けるかまったく分かってなかったが、すれ違う人もまばらになり、それでも構わず進んでいく。灯台があるところまで来たところで地図をみると飛行場の跡らしきものがあるらしく、さらに先へと行ってみることにした。三保飛行場の跡地は清水三保海浜公園となっていた。徐々にではあったが天気は回復傾向にあり、海岸の松越えに富士山の姿も見えたりして、思いのほかいい散策となった。
三保松原
最初そんな気はなかったが、気が付けば半島の先端まで来てしまった。閉鎖されてしまった水族館を後目に、内海の方に回り込むとマリンスポーツを楽しむ人などで賑わっている。海の向こうに目を向けると清水側の様子がすぐ近く見えていて、水上バスで行き来できるので、帰りはこのを利用することにした。向こうから来た便がそのまま折り返すのだが、なぜか海外の方が大挙して押し寄せている。三保側の乗り場桟橋とも言えないほど華奢なもので、乗船券は乗ってから船内で購入するようだ。あらためて海上からも富士山の姿を見ながら船はスローペースで進み、日の出江尻の順で寄港していく。海外の豪華客船が入港していたことをみると、先程の一団はこの船の乗客だったのだろうか。そんなこんなでちょうどいい時間なので、駅近くにある清水魚市場・河岸の市センターお昼にする。まぐろ館はどこも大賑わいで混雑していて、観光客相手なので最初どうかなと思ったがまぁ、そこは割り切って適当にお店を決めて入る。ランチメニューで小どんぶりを3種類選べる、マグロと桜エビのかき揚げと釜揚げシラスをチョイス。朝からいい運動だったし、小休止にはちょうどよかった。ひどいぼったくりということでもなく、まぁこれなら十分OKだろう。最後に富士山を見ながら、隣接するJR清水駅から帰路につく。
三保松原
連休後半ということもあり上りは混雑してそうだし、帰りは無理に新幹線にしなくてもいいかなと思いつつ、在来線を乗り継いで帰ることにした。とはいえそれなりに時間も掛かるので、途中熱海から普通列車のグリーン車でゆっくりすることも考えたが、ほぼ同じ金額で踊り子に乗れてしまうので、乗り継げそうな列車を調べてみる。しかし、ちょうどいい時間帯の列車はほぼ満席、もう少し調べてみると修善寺発の踊り子の方でわずかばかり窓際席に空きがあったので、そいつを予約していた。結局、その流れで清水駅から三島駅へ移動し、伊豆箱根鉄道から直通してきた踊り子8号に乗り継ぐ。定期運用が終わる前に185系の乗っておこうと遠征したのが懐かしく思えてきたが、運よく押さえた指定のおかげで快適に過ごすことができた。JR東日本の特急車両不足が深刻だ、、、なんて話もよく聞くことで、この列車も満席…なんてことを考えるとリニューアルされたE257系はしばらく引っ張りることになるのだろう。先行列車が安全確認した影響で。横浜到着直前で数分間停車することになったが、深刻な遅れではなく今日は横浜で列車を下りる。今回もかなり強引に行動してしまったが、三保松原から見る富士山も目にすることができたし、まぁこれはこれでよかったのかなと、そういうことにしておこう。
特急踊り子