■旅日誌
[2025/4] 豊かな風土と心を編む
(記:2025/5/6)
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山形新幹線の新型車両E8系がデビューして1年経って、運行本数も増えたところで乗りに行くことにしました。実は翌日にお出掛けする予定を先に入れていたのですが、都合が付きそうだったので、若干無理してスケジュールを組んだため、山形・新庄までは行かず、手前で途中下車します。
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 日帰り
ルート概略
【寄ったところ、乗ったもの】※詳細はこちら
つばさ121、赤湯、フラワー長井線、仙山線
今年のゴールデンウィークはいつ仕事が入ってもおかしくない状況だったため、まったく予定を入れてなかったのだが、何日か休みが確定したので1日だけお出掛けすることにしていた。さらにその前日も無理すれば1日開けられそうだったので、急遽予定を入れ込む。と言ってもあまりにも急だったので、狙いを1点だけに絞って、山形新幹線の新しい車両E8系電車に乗車しておこうと思う。先日3月のダイヤ改正でも更に運行本数が追加され、今回は朝一のつばさ121号に狙いをつけていた。すっかり定着した感があるが、東京駅6時発の列車に乗るため横須賀線の始発を捕まえる。思えばカレンダー的に今日はド平日だったので、それなりに混雑していた。地下ホームから新幹線ホームへ急ぎ向かい、列車の入線を待つ。伝統的にこの列車はやまびこと連結せず単独で運行されるので、乗車位置はホーム先頭の方となり、ドア開放後早速つばさ121号に乗り込む。
山形新幹線・つばさ121号
この間、ハラハラさせられたとき301号を隣のホームから見送り、4分後つばさ121号は定刻で東京駅を出発した。山形新幹線向けに開発されたE8系400系、E3系に続く3代目、ロングノーズの先頭形状はすっかりJR東日本の顔といったところだろうか。秋田新幹線向けのE6系ではなく独自に設計されたのは1編成あたりの乗車定員と両数の問題だと聞いたことがあるが、ノーズ長を抑え気味にしたため最高時速は300キロに設定されている。1時間半ちょいで福島へ到着、ここから在来線区間に入る。福島盆地の眺望を見たあと、板谷越えに臨む。山形新幹線が開業してかれこれ30年過ぎてたことになるが、E8系になっても、もちろんその健脚ぶりは健在。思い起こせば、初代400系電車がブーンという大きなモーター音を唸らせて駆け上がっていたことを考えれば、静穏性も随分とよくなったようだ。
山形新幹線・つばさ121号
米沢、高畠に停車した後、今日は赤湯で下車する。ここまで乗って来た列車を見送り、山形鉄道フラワー長井線に乗り継ぐことにしている。ここに来るのも乗り潰し以来なので、そうか30年近く経つのか…。一旦、改札の外に出たあと、1両でちょこんとスタンバってたディーゼル車に乗り込む。決していいとは言えない加速が何とものんびりした雰囲気を醸しだし、のどかな田園風景の中、先へと進む。聞くところによると、山形鉄道でも乗務員の退職により減便されたという。あらためて地方鉄道の厳しさに気づかされる。そうこうして列車は1時間ほどで終点の荒砥駅へ到着した。
山形鉄道・フラワー長井線
単に来た道を戻っても面白くないので、ひと捻り入れて路線バス山形へ向かうルートを辿ることにしていた。前々からこの抜け方は知っていたのだが、平日でないと日中バスが運行されないので、今回はちょうど都合がよかったとも言える。とはいえ次の便までかなり間が空いてしまうため、近くウロウロしたりして適当に時間を潰す。その後、荒砥駅に戻ってきたところ、意外にもバスはほぼ定刻でやってきた。長井-山形間は山交バスが運行しており、観光バスタイプの車内はガラガラ、小滝峠でちょっとした峠越えがあり、長谷堂を経由して山形駅へ到着。路線バスの終点は山形市役所前だったが、再びJR線乗り換えのため山形駅前で下車する。
山交バス
帰りは仙山線仙台経由で戻ることにしていた。仙山線に乗るのも随分と久しぶり、山寺もそうだが、山深い景色のいいところを進む印象があり、好んで利用したこともあったっけ…。そんな感じで昔に思いを馳せてるうちに仙台へ到着、それこそ仙台発のやまびこでまったり行ってもよかったが、乗り継ぎタイミングのよいはやぶさ20号で戻ることにした。ちなみにやって来たのは量産車最古参のU2編成、先行車U1編成に続いてレアな巡り合わせだったかもしれない。(余談:山寺を訪問したときの旅日誌はこちらこちらをご覧ください。)
仙山線・仙台行き