■旅日誌
[2023/8] 宮城野貨物線ツアー
(記:2023/10/29)
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普段、旅客列車が通らない貨物線をめぐるツアーですが、今回は団体専用列車に乗って仙台の通称宮城野貨物線へ行ってきました。列車を降りた後、オプショナルツアーとして仙台貨物ターミナル駅を見学します。
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 日帰り
ルート概略
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仙台、宮城野貨物線、仙台貨物ターミナル駅
これまでも貨物線ツアーには何度も参加したことがあり、首都圏以外だと名古屋秋田臨海鉄道へ行ったことがあったが、今回の目的地は仙台、通称宮城野貨物線を走行する列車に乗車し、そのあと仙台貨物ターミナル駅見学ツアーにも参加することにしている。宮城野線をめぐるツアーはこれまでも何回か実施されていたが、都合が悪かったりして、今回初めて参加することができた。
はやぶさ1号
仙台駅の集合時間に間に合わせるため、東京駅6時32分出発のはやぶさ1号に乗車することにしていた。朝少し早い出発ではあったが日が昇る頃に横須賀線に乗れれば東京駅には余裕で間に合う。行き交う新幹線を眺めつつ、人出も戻ってきたなぁ~なんて思いながら、はやぶさ1号・こまち1号となる列車を待つ。前の列車が出発して、すぐに入って来たのは、U1編成、こんなところでE5系のトップナンバーに出会うとは思いもしなかった。
E721系・団体専用列車
仙台駅には定刻で到着、受付を済ませ在来線のホーム団体専用列車の入線を待つ。このツアーには、ツアータイトルにもあるE721系電車2両が使われ、東北本線の陸前山王まで北上し、折り返し、宮城野貨物線を経由して岩沼まで南下、再び東北本線を北上し仙台へ戻ってくる。途中、移転予定の新しい仙台貨物ターミナル駅の様子も見てとれたが、今日これから見学に行く仙台貨物ターミナル駅は2026年度で廃止、移転後は防災拠点として整備されるらしい。そんな話も聞きながら12分ほどで陸前山王へ到着、折り返し時間調整のためしばらくここで停車する。
仙台貨物ターミナル駅
車中、お客さんと同じくらい数のJRのスタッフの方がアテンドされていた。進行方向が変わり、東仙台を過ぎたあたりで本線を離れ宮城野線の区間へと入っていく。仙石線の上を交差し、仙台市の中央都心部を遠くに見ながらさらに進み、やや速度が落ちたところで仙台貨物ターミナル駅を通過、JR貨物の職員の方々のお見送りを受けていく。しばらくしてから再び東北本線と合流、長町、名取などを経由して、2回目の折り返しとなる岩沼駅へ到着した。ここで一旦ドア開放があり、駅員の方のお出迎えやホームの電光掲示板のオリジナルメッセージなど、ちょっとした演出があった。
仙台貨物ターミナル駅
15分停車したのち、列車岩沼駅を出発、20分弱で終着仙台駅へ到着した。ツアーは一旦ここで解散、午後のオプショナルツアーに参加する人の点呼があり東口に向かう。ツアー貸切りバスといっても、ごく普通のマイクロバスで仙台貨物ターミナル駅へ向かう。仙台貨物ターミナル駅は仙台駅から東に2キロほど離れた場所にあり、楽天モバイルパーク宮城に隣接したところに位置している。バスはそのスタジアム側の北口から敷地内に入り、駅本屋の前で下車し、JR貨物の職員の方の案内で見学していくこととなった。
仙台貨物ターミナル駅
仙台貨物ターミナル駅では、貨物テコンテナの種類構造メンテナンスの紹介から始まり、フォークリフトによるICタグの読取装置とコンテナの位置情報トレースシステムの説明もあって、専門的な話が聞けるのもなかなか楽しい。今日は日曜だったので動きはないとのことだが、ここ仙台拠点に東北各地とトラック輸送で結んでいるとか、場所を移動しながらツアーは続く。プラットフォームに止まっているコンテナ車を使って構造を説明してもらったあと、最後にトップリフターによるコンテナの積み込みデモを披露していただき、約1時間の見学ツアーは終了した。本来なら隅田川行きの定期列車が構内を通過するそうだが、前日の大雨の影響でダイヤ乱れがあって残念ながらタイミングは合わなかったようだった。
仙台貨物ターミナル駅
この日もまたとてつもなく暑い日だったが、ツアー終了後、再びバス仙台駅まで戻ってきた。今日もなるべく早く帰りたかったが、すぐ次のはやぶさは満席だったので、そのあとのやまびこで行くことにした。もう少し時間に余裕があれば、それこそ駅でお昼にして仙台始発のやまびこでのんびり帰っていたような気がする。ちなみにそのやまびこには復活塗装J66編成が充当されていて、ちょっと惜しい気がしたが、まぁこうやって実際に目にすることができたので、それはそれでよしとするか…。
やまびこ60号