■旅日誌
[2023/6] 疾走、西海道肥前
(記:2023/9/27 改:2024/1/1)
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新線開業に伴う全線完乗タイトル防衛戦のために、九州へ遠征してきました。行動制限が解除されたのはいいのですが、自由な時間がとれない事情もあり、どうにか捻出できたのは半日程度。これで博多と長崎に攻め入るのはかなり無理があるのですが、そこは頑張って考えてみることにしました。
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 1日目
ルート概略
【寄ったところ、乗ったもの】※詳細はこちら
SFJ93、北九州空港、天神
それこそ寝台特急あさかぜでも走っていれば好都合だったとは思うのだが、かとって、早朝、成田から福岡に飛んでも先が続かず結局1日仕事になりそう。そんな中、ひそかに考えていたのがスターフライヤー深夜便。最近、JALの福岡門限破りで注目を浴びてる北九州空港だが、午前0時前に到着する便に合わせて、福岡天神行きのバスが運行されているので、このルートで福岡入りすることにした。そんなわけで、前日、必要な用事を済ませて夜の羽田へ向かうところから始める。当初22時発の最終便に乗るつもりだったが、コロナ禍の救済で期限延長されたANAのマイレージが失効しそうだったので30分前のコードシェア便を選択、特典航空券の残席2を確認して速攻予約を入ていた。ひっそりした羽田も普段と違った印象だったが、飛行機に乗るのも富山以来かれこれ3年半振り。搭乗機のレジ番号はJA09MCで、かつて国際線用にETOPS 120を取得した機材のようだ。他のキャリアよりゆったりしたシート、就航当時からのパーソナルモニタ、安定のタリーズコーヒー、ありがとう、スターフライヤー
SFJ・7G93便・北九州行き
梅雨前線の影響で前半は揺れがきつかったが、岡山、広島、徳山と夜景が確認できる頃は安定してきて、北九州空港にはほぼ定刻に到着。この便に接続するバスに乗ってしまうと少し早すぎるので、後続の最終便を待つことにした。西鉄グループが運行する福北リムジンバスは予約不要の座席定員制で、いわゆるマイクロバス、片道2000円でICカードが使える。以前は1000円だったようだが、こんな時間にも関わらず公共交通として運行してくれることを思えば安すぎるくらいかも…。途中で高速を降りたようだったが、路線バスなのでいくつか停留所があり、自分を含め4人の乗客のうち1名は途中で降りていった。終点の天神バスセンターに到着したのは午前1時間半を少しまわった頃だったが、さすが繁華街が近いこともあって、結構、人の流れがあった。ただ東京と違ったのはマスクをしてる人がまったくいなかったことだろうか。
福北リムジンバス
 2日目
ルート概略
【寄ったところ、乗ったもの】※詳細はこちら
天神南、西九州新幹線/つばめ3、長崎、ANA664
天神なら朝まで何とかなるだろうと思い躊躇せず来てしまったが、ここは流浪民の強い味方、快活CLUBへ向かう。運よくブース席が空いてるとのことで3時間程過ごすことにした。それにしても、フリードリンクでネットが使えてゆっくり仮眠できて、週末の割り増し料金込みでも2000円でお釣りがくるとか、どんだけ神なんだよ。1年の中でも日の出が早い時期だったので、散歩がてら朝飯でもと思ったが、あまり食欲がなかったので、1つ目のミッションである七隈線・天神南駅へ向かう。シャッターが開き早速中へ入りおとなしくベンチで始発電車を待つことにした。先に下り橋本行を見送り、上りの博多行きに乗車、七隈線に乗るのは乗りつぶし以来2度目だったが、小ぶりのリニアメトロで3月に延伸開業した区間を無事乗り通す。ピッカピカの博多駅までわずか数分ではあったが、道路陥没事故という工事中のトラブルも乗り越え、利便性は確かに上がったと思う。
七隈線・天神南
そして2つ目のミッションは西九州新幹線武雄温泉から長崎まで先行開業したので、博多からは在来線のリレーかもめに乗って、武雄温泉駅で乗り継ぐことになる。九州新幹線のときも新八代=鹿児島中央間を先に開業させて、後から博多まで繋げる形だったが、武雄温泉=新鳥栖間の整備で地元と話を拗らせてしまった現状を思うと少々複雑な気分にもなる。とりあえず今日はその話は置いといて、乗りつぶしに徹することにしよう。急げば博多6時発に間に合ったが、余裕をもって30分あとのリレーかもめかもめ3号に乗る。ちなみに期間限定の「おためし!私たちも、かもめ。早特7」というのをネットで予約、通常6050円のところ3200円という超破格値で、博多駅の券売機で発券してから出発することになった。
リレーかもめ
リレーかもめには787系が充当されていた。かれこれ20、30年走ってると思うのだが、JR九州の看板車両というか、その健脚ぶりは健在だ。昨日は深夜の移動ばかりだったので、ようやく旅気分になってくる。何か大会でもあったのだろうか、途中、熱気球が多く飛んでるのが見えた。博多から1時間ほどで武雄温泉に到着、わずか3分間の接続で、同じホームの隣りに停まっている新幹線に乗り換え、すぐに出発となった。かもめ用に新造された6両編成のN700S系は、白地に赤のラインとひらがなで「かもめ」のロゴがいかにもJR九州らしい。無機質な東海道・山陽新幹線と違って、車内はどこか暖かみのある暖色系で、2-2の普通車指定席はまるでグリーン車のよう。嬉野温泉、新大村、諫早とすべての駅に停まっても、終点までの乗車時間わずか24分、トンネルの合間から大村湾がちらっと見える程度で本当にあっけなく長崎に到着してしまった。
西九州新幹線・かもめ
長崎駅は大規模な再整備工事が行われていた。無事に第2のミッションもやり遂げあとは帰るだけ。復路も空路一択だったが、マイレージ消化のため午前のANA便を予約してある。長崎空港まではリムジンバスに乗れば難なくたどり着いてしまうのだが、単調な高速道路を行くのも面白くなかったので、時津港から高速船大村湾を抜けることにした。時津までは駅前からの路線バスで簡単に行けてしまうので、その先の時間を調べてみると、まぁ少し間は開くものの空港にはちょうどいい具合に着くようだ。時津まで長崎バスで行き、国道206号を歩いていくと不意にANAから出発時刻の変更の通知が入る。あれれ、機材繰りで45分の遅延?う~ん、今日は少しでも早く帰りたいんだけど、、、まぁ、こればかりは仕方ないか。時津は住みやすい町だと聞いていたが、家電量販店や全国飲食店チェーン、コンビニ、ファーストフードなど一揃いあって、確かに便利そうな雰囲気だった。
西九州新幹線・かもめ
時津港旅客船ターミナルというのは名ばかりで、安田産業汽船系列ホテルのフロントで乗船券を購入し、途中コンビニで調達したものを朝飯代わりにしながら高速船の到着を待つ。すっきりしない天気ではあったが、沿岸の景色を眺めながら穏やかな大村湾を行く船旅も悪くはなかった。空港には30分も掛からず到着、出発時刻が変更になったともあってラウンジに立ち寄ると、羽田混雑のためさらに遅れが拡大することが分かった。欠航という知らせではなかっただけマシと思って、これはガマンするしかないか…。ラウンジを出て折り返し羽田行きとなる機材の到着を確認し、セキュリティエリアへ入っておく。一応、機内への案内時刻がアナウンスされたが、他社便を含め、すぐに出発できない状況にあるらしい。機材繰りでシップチェンジされたかは定かではないが、これから乗るのB767-300ERは、国際線から転用された機材のようだ。
安田産業汽船
ドアクローズしたものの、まだしばらく管制の許可を待たなければならないことを、操縦室から直接告げられた。レジ番号JA618Aはドメ転された最後のB767で、機齢のわりに内装は新しい印象だ。着席率は5割程度、長崎発ということもあってインバウンドの方の姿が目立つ。その後、少しずつ情報が入ってきたが、海外エアラインのトラブルで羽田の滑走路に制限がかかっているらしい。それじゃぁ遅れるわけだ。結局、プッシュバックが始まったのは定刻から1時間45分以上過ぎたあとだった。今日も梅雨前線の影響で上空は一面真っ白の雲、時折強い揺れもありホットドリンクの提供はなかった。千葉県上空を北上し、羽田には北東方角のやや深いところから進入、滑走路閉鎖に伴うトラフィック集中をさばくため通常とは違ったルートをたどる。いまいち視界が利かな中、RW22Rへランディング、強めの急制動を経て高速誘導路へ離脱し第二ターミナルに向かう。タキシング途中、不自然に止まってたエバー航空とタイ国際航空が見えたが、どうやらこいつらがトラブルの原因らしい。結局、誘導されたのはニタミ北側のサテライトだったが、ここからはバスで移動しなければならない。本館とつながるのはいつ頃になるのだろうか。それにしても今回は本当に寄り道もせず移動に徹したが、使ったお金は足代込みで1万円強、、、さぁ、次の防衛戦は宇都宮だな?!
ANA・NH664便・羽田行き