■旅日誌
[2017/2] 物見遊山、ざわめきのベトナム
(記:2017/12/31)
(記:2017/12/31)
突然ですが、リフレッシュ休暇を取ることになりました。期間は2週間。調整が大変でしたが、権利を失うにはあまりにももったいないので、周囲の迷惑をよそにかなり強引に逃げてきました。とりあえず思いついた行先はベトナム。いつものように準備する時間がありませんでしたが、1週間ほどの現実逃避です。
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0日目
およそ2週間留守にするわけだが、逃げる身としては何とかしてくださいね♪と言うだけ。一応、宿題として引継ぎリスト約30項目くらい残してきたが、まぁ、何とかしてくれるでしょ。(笑)そんなわけで焦りに焦ってスケジュールを組んだのでドタバタ気味、しかしそれでも知恵を絞ってみるのもまた楽しいもの。去年GWのBKK-BOM-AUH、VISAカードのポイント、その他方々からポイント類を掻き集めて青組に寄せたら、ぴったり60000マイルになり、昨秋、アライアンスを超えてANAとベトナム航空が提携したのを思い出して、ANAのコールセンターで空いてる日を探してもらったところ、ホーチミン往復B787-9でビジネスクラスをゲット!違うアライアンス間でコードシェアするのはそう珍しいことではないが、ANAとの提携が強化されたこともあって、往復の足代は実質タダ、今回はその恩恵にあずかることになった。
1日目
真冬のこの時期、自宅を5時前に出発するのもどうかな?と思って、空港近くに前泊することにした。夕方前に成田入りしてホテルの送迎バスを利用する。ランウェイを眺める大きなホテルだったが、直前お値引きプランでコスパ十分、ひっきりなしに飛び立つ飛行機を眺めていると、、、おっと、いかん!予習、予習。(爆)翌朝早朝、LCCの利用客で満員の送迎バスで空港へ向かう。さて、毎度恒例の予習なしのぶっつけ本番だったが、あらためて出発!ベトナム航空でホーチミンを目指す。ちょっと早すぎたか、出発口が開くまで少し待って、デルタのラウンジが開くまでさらに待たされ、あっという間に搭乗時刻に。今日、搭乗するのはB787-9、成田には1年前から就航しているのだが、ホーチミン行きとハノイ行き2機の青緑の機体が横並びで出発を待っていた。
いざ乗り込むとC席は程よく埋まっていたが、気分はもうベトナム…というのは言い過ぎだろうか、アジアのエアラインの雰囲気を感じる。冬晴れの成田を出発し、太平洋に抜けて一路ベトナムを目指す。お楽しみの食事はというと、ワインに合いそうな上品なおつまみから始まり、前菜とサラダ、アジアンテイストなメインと続く。締めのフルーツにデザートと、これから始まる非日常に向けて上々のスタートだった。ホーチミンまでのフライトは約6時間、飯食って、アルコール補給して、映画見て、睡眠とって、、、一連のルーチンをまわすのにはちょうどいい時間だ。ドメ以外で長時間B787に乗ったのは今回が初めてだったが、静穏性はもちろん、寒すぎず、乾燥し過ぎず、耳キーンもなく、何だかんだで体に優しい機材だ。スタッフの応対も物腰柔らかで、とても快適なフライトだった。
タンソンニャット国際空港(ホーチミン)には30分くらい早着、気温は30℃を越えており真冬の東京とは大違いだった。ただの平日なのに多くの人でごった返しているのはいかにもアジアの空港といった感じだろうか。空港でベトナム・ドンに両替すると、、、聞いてた通りゼロの数に惑わされる。小さい額のお札に多少変えてもらいう。ぼったくりタクシーを掻き分け、シャトルバスとやらを探し当てしばらく進んでいくと、車窓は徐々に賑やかになっていく。目的のバス停で降りるとホテルはすぐに見つかり、無事にチェックイン。去年のムンバイに続き今回もクラシカルなホテルを予約してみたが、う~ん、なかなかの雰囲気だった。思ったより順調に来れてしまったので、少し街中を歩いてみよう。
ホーチミンの街は、うわさ通りのバイクの洪水だった。ドンコイ通りを進み、サイゴンオペラハウスを過ぎると、サイゴン大教会に行き着く。何気なくサイゴン中央郵便局に入ってみると、ホーチミンの肖像が目に入る。ここは現役の郵便局だというが、ちょっとしたお土産屋さんがあったりと、観光客の姿もちらほら見ることができる。ここら界隈もなかなかいい雰囲気で、近くのカフェで軽く食事をしてベトナム初日を締めることにした。
2日目
今日は1日ホーチミンに滞在することにしているが、例によって何のプランもない。と言ってホテルに籠りきりなのももったいないので、適当にふらつくことにする。博物館好き(そうだったけ?)としては、歴史のお勉強から…ということで統一会堂と戦争証跡博物館へ行ってみることにした。ホテル近くの通りを歩いていくと、その先に人民委員会庁舎の立派な建物が見えてくる。しつこく声を掛けてくるバイクタクシーを振り切り、その先の大きな緑に囲まれた敷地が統一会堂のようだ。正面にまわり、その脇のチケットセンターを通って中に入ると、最後に突入した戦車が展示されていた。ここがサイゴン滑落の舞台ともなった統一会堂か、、、早速中に入ってみよう。
1階エントランスから建物の中に入り、内閣会議室、大統領執務室、いくかある応接室など見学していく。地下には作戦司令室や、当時の機材が保管された部屋が続く。戦争記録映画を放映してる部屋もあり、あらため歴史を知る機会となったが、壊滅的な被害を受けたにもかかわらずこうして観光客を受け入れているのが不思議な感じもしてきた。
続いて、ほど近くにある戦争証跡博物館へ向かう。敷地に入ると、戦闘機や戦車が展示されているので、いかにも戦争博物館といった印象を受けるのだが、屋内に入ると武器だけでなく報道写真や戦争カメラマンの撮った写真が数多く展示されていた。中には目を覆いたくなるような写真もあり、ありふれた言い回しになってしまうが、こうして平和でいられるというのは本当にありがたいことだ思った。
午後は一転してベンタイン市場へ向かう。アジアを感じたければ市場へ行くのが一番!ということで雑踏の中を徘徊してみた。あとは本当にもう適当に歩いてみたが、バックパッカーが集まりそうな通りなど、あてもなく歩き回っただけで疲れただけだったかも…。そんなこんなで遠くから目立っていたビルに行ってみると、サイゴン・スカイデッキという展望台があったのでとりあえず上ってみると、四方が見渡せて妙に清々しい気分になってくる。そう言えばもうひとつ、高いもの好きだったことも思い出したりして…。
そして、昨日も見かけたサイゴン大教会にもう一度やって来て、建物の中を見学しておくことにした。一方で食べることに関しては、あまり執着するものがなかったが、無難にチェーン店っぽいところでフォーと生春巻きを試してみたところ、なかなかどうして自分的には全然OKだった。そういえば、本格的な生春巻きもフォーも、ちゃんとして食べたことがなかったかも…。なんだかんだで歩き疲れたし、最後はビアサイゴンか333ビールで部屋飲みでもするかな?
3日目
サイゴン川沿いのクラシックなホテルは予想以上に居心地がよく、オープンテラスのバルコニーでいただいた朝食はことのほかご機嫌だった。これまたいつものようにひとつのところには留まらず、今日はホーチミンから移動。旅気分を満喫するには鉄道か長距離バスでの移動を…とも思ったものの、安心安全(?)で飛行機を利用することに。とは言うものの、多少の好奇心も手伝ってLCCのベトジェットエアを利用してみる。そんなわけで行先はベトナム中部のダナン、最近注目のリゾート地だという。といっても、今日はさらに移動してホイアンを目指しているのだが…。
このままくつろいでいたいところだが、居心地のよかったホテルをチェックアウト。今日は余裕を持って移動日にあてていたので、それほど急ぐ必要もなく、路線バスでベンタイン市場へ向かい、ロータリー向かいのバス停で、空港行きのバスに乗り継ぐ。車窓のホーチミンシティの街並みをぼんやり眺めてるうちに、気が付けばもう空港近くまで来ていた。到着後、出発までまだ少し時間があったので、空港近くのカフェに立ち寄り、バインミーとコーヒーでひと息入れる。
出発手続きを済ませ、さらにロビーで時間を潰すことになったが、ごちゃっとした感じで方々へ旅立つ人でごった返していた。やがて出発時刻となり、カジュアルなクルーの後を追うようにしてバスで搭乗機へと向かう。いつものクセでレジ番号をチェックしながら、後方の入り口から乗り込むことになった。(後日談:このとき乗ったA320のレジ番号はVN-A666、ベトジェット立ち上げ当初唯一1機だけで頑張ってた中古機でした。)1時間ほどのフライトでダナン空港に到着、降り立ったときはすっかり日が暮れていた。今日はここからホイアンまで片道30キロくらい移動することにしているのだが、念のためピックアップを予約しておいた。ベトナムのタクシー事情は比較的まともだというが、安心をお金で買うのは大事なこと。メールはクイックレスポンスで、車の中でもオフィスから確認の電話を入れてくれたりと、なかなか親切な対応だったように思う。
心配していた移動も無事済ませ、到着してみると予想以上に雰囲気のよさそうなホテルだった。早速チェックインに向かうと地方のリゾートホテルっぽい広いロビーもなかなかよではないか。多少遅い時間ではあったが、応対してくれたスタッフがナイトマーケットに行くといいよ!とすすめてくれたので様子を見に行くことにしよう。電動カートで宿泊する建物まで案内してもらい、荷物を置いたところで早速移動、何となく歩いていくと賑やかな場所へ出くわす。夜の日本橋を見学した後、アンホイ橋を渡ると身動きがとれないくらいの人であふれていた。オープンテラスのお店、ランタンを扱う夜店、様々な露店、、、こういうところは日本にはないなぁ~などと考えながら、雑踏の中で味わうビールもまた格別だった。
4日目
今日は過度に動くのはやめにして、ここホイアンでのんびり過ごすことにする。実はホイアンのホテルも適当に予約していたが、ホーチミンの歴史あるところから一転、いかにもリゾートホテルといった感じ。昨日到着したときはすっかり暗くなっていたのでよく分からなかったが、手入れの行き届いた敷地には離れのような感じでいくつか建物に分かれていた。屋内レストランの他にもオープンテラスのバーあったり、さほど大きくはないがプールもあったりと、どこかリゾート気分にしてくれる。
ホイアンは町全体が世界遺産に指定されていて、特に旧市街の町並みは歩いているだけで何とも言えない郷愁を覚える。そんなどこか懐かしいな感じがするホイアンだが、日本との関係でいうと朱印船貿易で交流があった時代には日本人町があったように、意外なところで歴史がつながったりしている。いまとなっては、日本人街の遺構は残っていないが、ノスタルジックな空気は旅人を不思議な気分にさせてくれる。ずらっと並んだ黄色い壁の建物、雰囲気のよさそうなカフェ、ちょっとした洒落たお店、華僑の人々が建てた集会場、ベトナムの観光地らしく欧米人の姿が目につく。
なんとなく立ち寄ってみた市場は地元の人で賑わっていて、これもまたベトナムらしい光景といえる。トゥボン川沿いをぷらぷらしながら、昨晩をやって来たホイアンのランドマークにもなってる来遠橋(別名、日本橋とも)にも行ってみる。独特の建築様式である屋根付きの橋は、どこか時の流れを感じさせる。ハイシーズではなかったものの、日本人の姿もちらほら見かけたが、異国情緒を感じるにはなかなかいい場所だった。
少し歩き疲れたので町歩きを一旦中断、ホテル近くで目をつけていたカフェに行ってみることにした。元気よく若い女性が声掛けしており、ぷらっと入るにはいい感じのお店のようだ。ちょうどお昼どきだったので、ここでホイアン名物をいくつか試してみることにした。まずはカオラウという麺料理から。スープは少量、なかなか腰のある麺に揚げたライスペーパーともやしに香草だろうか。あともう一品はホワイトローズ。ワンタンのような米粉の生地に海老のすり身や揚げたニンニクが入っていて、ヌクマムとも相性もなかなか良い。そしてお昼からいただいたフレッシュビール1杯3000ドン(約15円)が一番やばかったかも…。適度にライトで何杯でもいけちゃいうぞ。(笑)
そんなこんなで、結局、特にあてもなく目抜き通りをぷらぷら行ったり来りしていたが、夕暮れになると徐々に提灯が灯り、幻想的な風景となる。時が経つのも忘れ、ただただ徘徊してしまったが、1日の最後に再びローカルフードで締めておくことにするか。少し勘をはたらかせ、表通りから奥まった半分屋外のレストランに思い切って入ってみるとここもなかなかいい雰囲気…。すっかりくつろいでまったり過ごすツーリスト、地元の人たちだろうか、大勢の家族で楽しそうに談笑する一団、お店の人もてきぱきと動いている。メインっぽいものが被っるような気もしたが、メニューを見ながらミークアンとコムガー、そしてビールをオーダー。ミークアンはベトナム中部地方を代表する料理で、麺はカオラウと比べると柔らかく味付けはやや優しい感じ。コムガーはアジアでよく目にするチキンライスの一種で、シンプルな炊き込みご飯は日本人の口にもよくあう。いやぁ、あまり期待してなかったが、ベトナム料理ははずれが少ないかも、、、日本円で1000円も出せば大々満足なレベルだった。
5日目
日程に余裕があったので今日はワンデートリップ…。フエという古都まで足を延ばす予定でいる。ホイアンからはダナンを経由して片道3時間弱だが、冒険する必要もないので日本語ガイド&昼食付きのツアーを予約、見どころを効率よくまわってもらうことにしていた。朝食を済ませ、ホテルでピックアップしてもらい、今日はもう一方ツアーに参加される人がいるのでダナンへ立ち寄る。今回はダナンに訪問する予定は入れられなかったが、日本から直行便が出るようになったりベトナム中部のリゾート地としてして注目されているという。ガイドさんも言っていたが、韓国資本が多く入っているのが少々残念だが、機会あれば訪れてみたいものだ。
ダナンからフエまでは距離にして100キロ、列車旅も考えたが今回は車で2時間ほどの移動となる。かつてはハイヴァン峠越えがひとつの難所だったが、いまでは日本のODAで建設されたトンネルを通っていくのがメインのルート。ダナン市街を抜けしばらくするとトンネルに差し掛かる。長さは6キロほどで、入り口にはベトナムと日本の国旗があしらわれた記念碑が立っており、ベトナム経済へ貢献していることがうかがえる。しばらくは遠くに海を見ながら景色のいいところを走っていたが、やがて国道1号線はいかにもベトナムといった雰囲気が続く。先を急ぐように追い抜きをかける走りも、またベトナム、こうして車窓を眺めてるだけでも意外と飽きないものだった。
フエに到着し、まず最初に訪れたのはカイディン帝廟、石段を登っていくと建物が見えてくる。一見すると中国風に見えるが、フランスの影響を受けた建築様式が芸術的だとも言われている。中に入ると陶磁器やガラスを用いたモザイクが素晴らしく、玉座には金箔像があしらわれており贅をつくしたのがよくわかる。続いてトゥドゥック帝廟に向かう。広々とした敷地に蓮池があり、手入れの行き届いた花がきれいにそろっている。お墓の敷地に続く門は陶磁器で華やかに装飾されていて、落ち着いた雰囲気を醸し出している。墳墓をめぐり、和護殿を見学した後、門再び池の周りをぐるっと巡ってみた。
そして今日のメインともいえるグエン朝王宮へ向かう。周囲は城壁に囲まれており、紫禁城を模したといわれるのもよく分かる。王宮門をくぐり敷地の中に入るとフラッグタワーと大砲が見えて来る。王宮の入り口である午門をくぐり太和殿へと歩いていく。太和殿は戦禍で全壊したが、後に再建されたという。太和殿の後方には広大な敷地が広がっていてるものの、その先はベトナム戦争で破壊されたままで、何とも感慨深いものがあった。再建された回廊を抜けて王宮を後にした。時間的にもちょうどお昼に差し掛かり、ランチはフエ宮廷料理を味わう。思わず写真を撮りたくなるような、きれいにデコレーションされた料理が次々と出てきてテーブルに並べられ、勧められた地ビールとの相性も悪くはない。最後にデザートで締める。食事がいまいちだといまひとつ気分も乗ってこないが、ツアーでご一緒した方とも旅の話で楽しく談笑させてもらう。
昼食を済ませ、フォーン川でドラゴンボートに乗り込み、貸し切り状態でしばしの舟旅となった。船頭さん(?)のお土産品の売り込みが少々面倒くさかったが、まぁこの手のツアーにはつきものなので、適当に受け流す。やがて次の目的地が近づき、一旦下船して徒歩でティエンムー寺院まで移動する。ティエンムー寺院(天母寺)は中国の影響を受けた禅寺で、煉瓦造りの八角駅舎の裏手が特徴でもある。敷地の中をひと通り案内してもらい、少々忙しかったが、お決まりコースを辿ったツアーはこれで終了…。天気がいまいちだったが、こういう日が1日くらいあってもいいいかもしれない。帰りも国道1号を車で移動、途中アジアハイウェイ1号線を示す「AH1」の看板を見たりしながら、2時間ほどでダナンへ到着。職場に配るお土産を調達するために、ベトナムコーヒーとチョコレートのお店に寄ってもらう。
ダナンを後にして無事ホテルまで送り届けてもらったが、ホイアン最後の夜もまたローカルフードをつまみながらフレッシュビール…しか頭に浮かばない。そんなわけで、無意識のうちに昨日のあのカフェへ足が向いた。相変わらず愛想のいいお姉さんの笑顔でお出迎え、最初に揚げ春巻きとフレッシュビールをオーダーする。ガイドブック片手に一人旅っぽい日本人女性が来店してきたが、1日ながらこっちに溶け込んでる自分はというと、まだ試してなかった揚げワンタンとバインセオを追加オーダーする。揚げワンタンは豚と海老のすり身でできていて、お店によって特徴があるらしい。もうひとつのバインセオはベトナム全土でよく食べられている定番料理で、ベトナム風お好み焼きといったところ。雰囲気がそうさせるせいか、ビールとの相性も悪くはない。さて、明日は再び移動日、居心地がよすぎて、なんだかとても名残しくなってきた。
6日目
今日はこの旅2度目の移動日、ホイアンを後にしてダナン空港からノイバイ空港(ハノイ)へ飛ぶことにしている。空港までの足は往復で予約してあったので、ゆっくり朝食を済ませアポの時間まで部屋でくつろぐことができた。思いのほか居心地がよかったホテルともこれでお別れ、ドライバーさんとフロントとの連携もよく部屋からチェックアウトまでスムーズにことは進む。ダナン空港までちょっと違ったルートを使ったようだが、出発まで少し時間がるので、こういうときはバインミーとコーヒーで時間をつぶすのがいいわけで…。(苦笑)
さて、次のハノイまでには折角なので(?)もうひとつのLCCのジェットスターパシフィックを利用することにしている。搭乗機はというと、去年12月就航したばかりの最新の機材だった。同じA320なのに、先日のベトジェットは最古参で、今日は最新機。クタクタとピカピカの落差が面白かったかも…。ハノイには順調に到着、以前はぼったくりタクシーでひどい状態だったらしが、今日は市内までは路線バスで移動をする。途中、国際線ターミナルでさらに乗客が増えると、お隣にはガイドブック片手にマスクで重装備した日本人女性が一人旅?あまりに分かりやすいけど、この先大丈夫だろうか?ハイウェーを飛ばし空港を離れると、大きな景色から徐々に都会の喧騒へと変わっていく。すっかり日も暮れて、バスは終点・夜のハノイ駅へと到着した。予約したホテルは確かすぐそこなので、歩いて行ってみるか。
7日目
今日はハノイに1日滞在、ざっと地図を眺めて、えいやぁで頭に叩き込んでって、街歩きをするつもりでいる、、、というのは少し正しくなく、白状するとGoogleマップが頼りだった。ちなみにハノイの街中は路線バスが縦横無尽に走っているので、これを使わない手はない。観光客には敷居が高いように思えるが、2点間を結んで検索すると路線バスの番号が出てくるので、とても効率がよい。バスには運賃を徴収する車掌さん(?)が必ず乗っているので、車中で7000ドン(約35円)を払えばそれでOK。スマホ見せて乗ってる外国人も多く見かけたが、降りる場所も親切に教えてくれたりと、人にやさしいシステムかもしれない。まずはハノイのランドマークのひとつ、オペラハウスを目指す。
ホーチミンシティに比べ、ハノイは歴史を感じることが出来るともいわれている。オペラハウスを後にハノイの街並みを感じながら、ホアンキエム湖の先へと進みハノイ大教会(セント・ジョセフ教会)まで歩いていく。有名なところでもあるので、朝から記念撮影する人の姿も見かける。中を見学させていただき、しばらく歩いて再びホアンキエム湖へとやって来た。ここらあたりはテレビの旅番組とかでもよく見かけるの初めてきた感じがしないが、湖沿いをしばらく進み玉山祠に立ち寄り、島の中を見ていく。街歩きを再開、いやぁ、ベトナムにやってきなぁ~なんて思いながら、ごちゃごちゃとした通りを適当に北上していく。何か目的があるでもなくだらだらと歩き続け、生活感あふれるところを抜けるとドンスアン市場へと行き着く。とりえず目標としていたロンビエン橋近くまでやって来た。
鉄道の高架が見えてくると、そこがロンビエン駅で、それとなく駅の様子を見た後、少しだけロンビエン橋の方まで行ってみることにした。この古い橋には鉄道の線路とバイクが通る車道があり、そしてその外側が歩道となっている。向こう岸まで渡りきるには少々時間がかかりそうだったので、適当なところで折り返す。ロンビエン橋近くのバス停からこんどはバスで移動、タイ湖 (西湖)を目指す。そしてベトナム最古の仏教寺院といわれる鎮国寺立ち寄る。周囲を湖に囲まれ、に風情ある佇まいもなかなかいい雰囲気だ。さらに湖沿いを歩いて行き鎮武観を見ておく。中に入ると、先ほどの鎮国寺と違って道教寺院だということが何となく感じ取れる。
湖をあとに、公園のような緑に囲まれた敷地を抜けてPresidential Palaceを右手に見ながら先へ進むと、ぱぁと開けたような広大な広場へとたどり着く。ここがバーディン広場で、さらに進んでいくとホーチミン廟が見えてきた。時間的に中に入ることは出来なかったが、ここのハノイのランドマークのひとつである。さて、どこまで歩き続けようか考えていると、フラッグタワーが見えてきた。すぐ近くにベトナム軍事歴史博物館があるので行ってみると、お昼休みの時間帯は入場できないらしい。それならと思って、近くのカフェでいつものようにバインミーとコーヒーでランチがてら休憩をとることにした。13時になりあらためてベトナム軍事歴史博物館を見学していくことにする。いうまでもなくベトナム戦争に関する展示物があるのだが、戦車やミグ戦闘機が屋外展示されていて、建物の中には数多くの資料が詳しく解説されていた。最後にもう一度屋外へ出て、フラッグタワーや撃墜された米軍機などを見ておく。
さらに街歩きを続けホーチミン博物館と独柱寺の建物を見てみたが、いいい加減歩き疲れたので、バスで移動してみることにした。勘を頼りに適当に降りてみたところ、すぐに線路が見つかり、しばらくこの近辺をウロウロしてみることにした。すぐ列車がやってくる気配はなく、生活の中に溶け込んだ様子は絵画のようでもあったが、ぽつりぽつりここを目当てにやって来る人とすれ違う。実際「列車の時刻知らない?」何て声を掛けられたが「さぁね♪」と返したりして、しばらく線路の上を行き来していた。どれくらい留まっていたが定かではなかったが、ハンザ市場近くへ移動し、いかにもバックパッカー御用達のような通りを抜けたりしてるうちに、再び大聖堂近くまでやって来てしまった。
結局、ホアンキエム湖まで来たところで適当に路線バスを乗り継ぎ、ホテルの方へ戻っていくことにした。そのまま帰るのもちょっと惜しかったので、ひとつ先のバス停まで行ってみると、ハノイ駅の先に延びる線路に出くわし、歩いて戻ることにした。わずかばかりではあったが、別世界に来てしまったようなところを抜け大通りに出ると、バイクと車がひっきりなしに走っている。そうか、もう夕方か、、、今日の街歩きはここらで切り上げることにするか。さぁ、これでこの旅の日程は終了だが、チケットの関係で明日は再度ホーチミンへ飛んで日付が変わる頃の便で帰国することにしている。長かったような短かったような初ベトナムだったが、最後の最後にハノイ名物ビアホイ(屋台で飲む生ビール)で締めることに…。と、そのつもりだったが、何か物足りなくてビアハノイを買い込み部屋飲み、、、おっと、パッキング先にしておけばよかったかな。
8日目
ホーチミンまでのフライトは午後の便にしていたので、ゆっくり食事を済ませてホテルをチェックアウト、バスで空港まで移動することした。ハノイ=ホーチミン間は数多く出ていたが、再びベトジェット。搭乗した白装束の機材が少し違和感を覚えたが、ノイバイ空港からタンソンニャット空港までのフライトは約2時間、そろそろ日が傾きかける時間。ちなみに今夜の出発は日付が変わって0時50分の予定で、余裕を持って来たのはいいけどチェックインが始まるのが3時間前だから、、、再び市内へ出ることも頭を過ったがが無理はやめておく。
そんなわけで最後の最後にハイランズカフェでバインミー(サンドウィッチ)とアイスコーヒー…。この取り合わせにもすっかり馴染んだかも。果たして2度目のベトナムはあるのだろうか?そうそう、ベトナムはどこへ行ってもWi-Fiが接続できるので、ひどくありがたい。この点は日本も見習って欲しいものだ。
9日目
名残惜しいところでカフェを引き上げ、早めにチェックイン手続きを済ませることに。まぁ、どこの国に行ってもカウンターでやり取りすることは決まってるし、ここは卒なく…。ラウンジでシャワールームを借りて、ベトナム最後の食事をいただきながら出発を待つ。深夜の出発だが、東京成田だけでなく、羽田、大阪、名古屋、福岡など方々に路線があるようだ。帰りのVN300便もB787-9、Cクラスなので機内で一晩過ごすにしてもさほど苦にならない。やっぱりこれは快適だな…。