■旅日誌
[2023/3] 久闊を叙する旅
(記:2023/5/28)
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よくあるパターンでしたが、ダメ元でキャンセル待ちを掛けていたのが取れたので、日帰りでお出掛けしてきました。鉄道開業150年記念とやらで、主に横浜線を担当するJR東日本の相模原運輸区が企画したツアーで、185系を貸し切って小机-甲府を往復するものです。
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 日帰り
ルート概略
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小机、国鉄185系団体臨時専用列車、甲府
山梨方面はコロナ禍直前のお座敷列車以来、185系と聞いて思い出されるのは「はまかいじ」だが、小机始発という設定は企画側が知恵を絞った結果だろうか。わずかに残った185系自体とても貴重な存在ではあるが、ホームドアの設置も進み、そもそもATCを積んだ編成は残ってないので京浜東北・根岸線には入ることはできない。きついダイヤの中うまく調整したなぁと…。そんなわけで、日曜の朝早起きして集合場所である小机駅へ向かう。
185系・団体臨時専用列車
に着いたときは既にツアーの受付が始まっていた。久々の小机駅から少し眺めていると、小机始発の八王子行きが留置線から入れ替えを行い、ちょうど出発するところだった。受付を済ませホーム目的の列車入線を待っていると、八王子側からストライプ塗装185系がやって来た。2番線に入線したのはB6編成、折り返しまでの僅かな時間ではあったが、幕回しなどの撮影タイムのあと、団体専用列車としてすぐの出発となった。
185系・団体臨時専用列車
その昔、横浜線に乗る機会もなくはなかったが、すっかり景色も変わってしまったというか、いや懐かしかったというか、普段の行動範囲にはない非日常の時間にどっぷり浸る。列車内では、当時のはまかいじの復活「案内放送」や、ツアーを企画・運営する相模原運輸区の紹介があったり、乗車記念のお土産といい、往路のシウマイ弁当といい、ほんわかした手作り感のある雰囲気が続いた。やがて八王子から先、中央線に入ると一気に山間の様相に変わり、MT54のうなるモーター音を堪能、車窓景色も見えてて飽きることはない。
185系・団体臨時専用列車
甲府駅に到着すると、今回のツアーの目玉でもある車内イベントが控えている。一旦停車したあと、列車から下車することなく、電留線での入換乗車体験となり、現役運転士・車掌、185系にゆかりのある方たちによるトークイベントが行われた。1時間ほど電留線で過ごしたあと、再び甲府駅のホームに入線し、午前の部はここで解散となった。今日は午後も185系に乗車することにしているのだが、出発までそれほど時間があるわけでもなく、観光とかはパスして、駅近くでお茶するくらいにしておくか…。
車窓の甲府盆地
帰りの復路も電留線でのイベントがあり、入換乗車体験の後、再びホームに戻って、あらためて甲府駅から出発する。天気予報によると、これから雨になるとのことだが、どうにかまだしばらく持ちそうな気配だった。列車甲府盆地に広がる果樹園を眺めながら進み、やがて山道の中をゴーゴーと車輪を軋ませながら下っていく何にもしないで過ごすこの感覚が妙に懐かしかった。
甲府駅・電留線
往路とは違った土産をもらったり、帰りも乗車記念の硬券にスタンプを入れてもらったりしてるうちに八王子へ到着、再び渡り線を通って横浜線へと戻って来た。列車の間隔が詰まっているせいもあり、この先はあまりスピードは出せない。さらに先行列車の遅延の影響で一時抑止がかかったりして、さらにスピードは抑え気味だったが、終着の小机駅には、ほぼ予定の時刻に到着。あっけなく終わっちゃったなぁ~などと考えながらうろうろしてるうちに列車は、回送として八王子方面に引き上げっていった。何するでもなくただ列車に乗っていただけなので、本当にあっという間だったが、久々のツアーで少しは気分転換になっただろうか…。
185系・団体臨時専用列車