■旅日誌
[2019/1] ぬくもり飛騨路号で高山から白川郷へ
(記:2020/12/13)
(記:2020/12/13)
日帰り
お目当ては前々から気になっていた急行「ぬくもり飛騨路号」。去年、エアフェスタついでに浜松のJR東海ツアーズに寄ってダメ元で手配を掛けていたところ「取れました」との連絡があり、折角高山まで行くなら…ということで欲張って白川郷まで足を延ばすことにした。まだ夜が明けきらない頃、お得意の新横浜6時始発のひかり493号で名古屋へ、これでぬくもり飛騨路号には余裕で乗り継げる。関東の人間にはあまりなじみがないかもしれないが、人気の観光列車で急行の肩書もいいものだ。名古屋を出発して稲沢貨物線を経由し、岐阜でスイッチバックして高山線に入っていく。
この日も満席の予約が入っており、途中、停車駅でのお出迎えなどもあって車内は終始和やかな雰囲気だった。車窓は徐々に雪景色となり、早めのお昼を車内で済ませ、正午間近に終点高山に到着、乗車券を記念台紙にパウチしてもらってるうちに時間の余裕がなくなり、慌ててバスセンターへ向かう。白川郷を経由するバスは人気が高く予約が埋まってしまうことも珍しくないとか。予約なしで乗れる便もあるにはあるのだが、特に最近はインバウンド客が殺到して取りこぼしが発生し、この日もどうにか往復分を確保していた。そんなわけで白川郷での滞在時間は1時間半しかないのだが、思い切って行ってみることにした。
バスは高速を経由して、1時間弱で白川郷バスターミナルへ到着。う~~寒っ!思わず声を上げそうになったが、寒々とした空気がピーンと張りつめた中、合掌造り集落の方へと歩いていく。この時期にしては天気にも恵まれ、雪が降ってくるような様子ではなかったが、降り積もった雪がまるで絵本のような景色を織りなしていた。まず最初に城山天守閣展望台へ向かい、高台から集落を一望する。ここから見る風景はあまりにも有名だが、まさに合掌造りの家並みは絶景、いやぁ無理してでも来てよかったかな…。
展望台から戻り、残った時間を使ってあらためて合掌造りの家並みを見てまわることにした。急こう配の茅葺屋根は日本建築の構造美というか合理的に造られた生活の場でもあり、それが世界遺産として評価されたわけだが、建物の中を公開しているところもあって、実際に目にするとなかなか興味がわくものだ。最後はどこをどう歩いたかあまりはっきりしなかったが、目一杯時間を使って白川郷の散策を切り上げることにした。
予定通り高山まで戻ってきたが、バスのタイミングもあって、帰りの列車まで中途半端に時間ができてしまった。そこで飛騨古川を列車で往復してみようと思う。駅に到着して、あのシーンを思い起こす風景をひと目見た後、適当にぶらぶら歩いて行く。多客期でもなく、人の姿はほとんどなかったが、特にあてもなく歩いているうちに日が傾いてきた。再び列車で高山へ戻るころにはあたりはすっかり暗くなり、気温もぐんと下がっていた。そういえばと思い出したかのように、前から気にしてたラーメン屋へ寄ってひと息入れる。もう観光する時間でもないし、駅へ戻り帰りの列車を待つことにした。
特急ひだから新幹線に乗り継いで自宅に戻ったときは日付がちょうど変わる頃だった。ちなみに新横浜-名古屋の往復には、同じJR東海ツアーズのぷらっと旅を利用してみたが、ぷらっとこだまよりも割安で、1500円分の選べる食事券と1500円分のキオスクで使えるクーポン券までついてきて、とてもおすすめかもしれません。(余談:当時の内容ですので、商品の取り扱いは時期によって異なってくる可能性があります。)