■旅日誌
[2018/11] エアフェスタ浜松2018へ
(記:2020/12/6)
(記:2020/12/6)
たまたま都合がついたので遠出することにしましたが、夏の「新幹線なるほど発見デー」に続いてなぜか今回も浜松、航空自衛隊のイベント「エアフェスタ浜松」を目指します。
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1日目
前振りの通り、夏の新幹線なるほど発見デーに続き今回の遠征先も浜松、本番は明日のエアフェスタ浜松なのだが、当日はえらい混み様なので偶然押さえられた宿で前乗りすることにした。というわけで、折角なので航空自衛隊浜松広報館「エアーパーク」に寄って、ついでに恒例のブルーインパルスの前日予行を見学しようと考えている。何だかんだで毎年入間の航空祭には足を運んでいたが、今回はいつもと違った場所でブルーの演技を堪能しようと思う。
何もそんなに急ぐ必要もなかったのだが、秋らしい晴天の下、前回同様、朝一のこだまで浜松入りして、下調べしておいた路線バスを探す。最寄りと言われてたバス停で降りたものの、目的の施設までは少々距離がある。とはいえ、ここで下車した一団は住宅街の中、明らかに同じ場所を目指しており、道すがらブルーインパルスが浜松基地に向かって降りて来るのが見えた。10分ほど歩いただろうか、エアーパークに到着、早速見学しに行こう。この施設は航空自衛隊・浜松基地の広報施設で入場料は無料、充実の展示資料はファンの間でも人気があり、時折、TVで紹介されることもある。退役した航空機や戦闘機、かつて使われてきた練習機など、見てて飽きが来ない。また、建物のすぐ隣は滑走路なので、航空機の離着陸の様子も見ることができる。
この施設は、まぁ言ってみれば博物館のようなもので、喫茶ラウンジで外の眺めながら昼食をとり、最後にミュージアムショップでグッズの購入。近くにあったら何度でも足を運びたくなるような場所だった。午後になり、今日はこの施設の敷地からブルーインパルスの前日予行を見物しておこうと考えていた。予行練習とはいえ、本番とほぼ同じプログラムが組まれているので、本番当日の天気予報が芳しくないときや、本場会場の大混雑を避けたい場合など、知る人ぞ知る楽しみ方だったりする。なので、ここエアパークも多くの人でごった返していたが、3週間前、入間の航空祭でたまたまお隣で一緒にブルーの演技を楽しんだ方をお見掛けしたりと、思いのほか盛りだくさんの一日になった。
ブルーの訓練が終わり、今日は引き上げるとした。となると、みんな一斉移動し始め、バス停に着くと既に多くの人で混雑していた。ただ、バス会社の方も要領を得たもので、案内人を配置し大通りへ出て別の路線を利用するように促していた。とりあえず指示に従い、多少時間は掛かったもの浜松駅まで戻ってきた。ここで所用をませ、浜松らしいもので早めの夕食を済ませ、運よく宿が取れた磐田まで東海道線で移動する。さて、明日が本番、寝坊しないように今日は早めに休むことにしよう。
2日目
今日は前泊明けの2日目、当然、浜松周辺の宿は取れるはずがないと思って、少し狙いを広げて今回は磐田に投宿した。磐田駅前の宿はアウェーのコンサドーレのサポータが大挙していたが、浜松からは電車で3駅、10分あれば移動できてしまうので、無理に浜松に泊まるよりコスパを考えるとかえってお得だったかもしれない。そんなわけで浜松駅には早朝7時半を目指してシャトルバスで浜松基地まで早々に移動してしまおう。運よく1時間もかからず到着できたので、あれこれ見てまわる時間も持つことができた。浜松基地に来たのは初めてだったが、輸送機の中を見学したり、早期警戒管制機や訓練機による訓練飛行を見たり、入間では見られないF-15による飛行展示や、退役が見込まれるF-4ファントムを見たりと、やっぱり浜松まで来てよかったかな…。
そして午後のお目当てはみなさん期待のブルーインパルス!気が付けばもの凄い人の数で、しばしお昼の休憩時間を挟んで、主役の登場を待つ。飛行前の点検から始まりウォークダウン、パイロットが乗り込みエンジンスタートともに轟音に包まれ見ているこちらも気分が高揚してくるのがわかる。目の前をタクシーアウトしていく姿を見お送り、いよいよテイクオフ…。やがて上空で終結した編隊が巧妙に構成された妙技をこなしていく。360度使って繰り広げられるアクロバット飛行は理屈抜きに素晴らしいもので、人々のため息と歓声が飛び交う中、ダイナミックかつ繊細な演技は続く。そして最後の大技を終え、6機が上空から戻ってきた。すべての機体が所定の位置に留められ、至高のショーはこれでフィナーレを迎える。天気もよく最高のコンディションの中、今年の浜松の祭りは静かに幕を閉じた。
すべてのスケジュールが終わり、帰りもシャトルバスで浜松駅まで戻らなければならない。混むのは覚悟していたが、乗り場は長蛇の列、シャトルバスもそれなりの台数が稼働していたが、結局、浜松駅に到着できたのは18時半をまわってのことだった。帰りの新幹線は少し余裕を持たせたつもりだったが、食料を調達したところでもう間もなく列車が入線する時間になっていた。ちなみに今回初めて「ぷらっとこだま」を使ってみたが、ちょっと贅沢にグリーン車でドリンク券をビールに引き換え夕食とした。と、ここまではとても満たされた気分でいたのだが、明日は普通の月曜なので早く帰らないと…という気持ちと、まだまだ非日常に留まっていたいという気持ちが葛藤していた。