■旅日誌
[1993/9] 銚子、レトロに行こう
(記:2005/3/1 改:2009/3/28)
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中途半端に手元にあった18切符使って銚子へ行くことにしました。わずか半日でしたが、レトロな電車に乗ってタイムスリップしたような感じがしました。
 日帰り
ルート概略
【寄ったところ、乗ったもの】※詳細はこちら
総武線、成田線、銚子、銚子電鉄、外川
何を思ったか、お昼で仕事を切り上げて少々遠出をすることにした。用事があって外出した帰りに、ちょこっとだけ寄り道をするということもなくはないが、思えばそんなノリだったかもしれない。横須賀線、総武線を乗り継いで千葉駅までやってきた。ここから始発の銚子方面の電車に乗り換える。方向幕をみると、成田線まわりであることが記されていた。行き先だけでなく経由も表示しなければ誤乗車など大変なことになりそうなことは簡単に想像がつく。平日の午後とはこんなもんであろうか、まるで空気を運んでいるようだった。
車窓は林のような野っぱらのような殺風景な景色が続く。はっきり言って変化というものがほとんどない。訳もなくこんな時間にこんなところで過ごすのもちょっと不思議な気分になるが、まぁそれも悪くない。すっかりくつろいだ状態で銚子までやってきた。銚子と聞けば、醤油の町?なんてことくらいしか思いつかないが、地理的にみても分かるよう太平洋に突き出たところにあり、海上交通や漁業の要所でもある。また、初日の出が早く見られる場所というようなイメージもある。銚子駅にはJRの構内の先に銚子電鉄のホームがあるような構造になっていた。とんがり屋根が目立つつくりの建物が改札がある。切符はどこでかったらいいのか分からなかったので、とりあえずそのまま乗り込むことにした。
しばらくして、レトロ調の何とも言えない電車が向こうからやってきた。ひ弱な架線は少々だらんとしているし、路盤も決していい状態ではない。あまり時間的に余裕がなかったので単に往復することしか考えてなかったが、車内で一日乗車券を買うことにした。沿線の施設の割引券などたっぷり付いていて、まるで遊園地のチケットのようだ。車庫でお休みしている車両たちの姿もまた、何とも言えない。「澪つくし号」なんていうのも見えて、あぁなるほど…などと妙に納得する。ガタゴト揺られながら外川までやって来た。
途中の犬吠駅など白亜の立派な駅があるかと思えば、それとは対照的に終点の外川駅は木造の何とも古めかしい駅だった。しばらく周辺を見てまわり、そのまま折り返すことにする。帰りもまたあっけなく銚子駅まで戻ってきてしまった。慌しく総武線の上り電車に乗り換える。帰りは総武線まわりで戻ることにしよう。味気ないJRの近郊型の電車に揺られしばらく行くとやがて日暮れを向かえることになる。本当にあのような電車が走ってるなんて、まるでタイムスリップしたような感じである。(後日談:その後、銚子電鉄に再訪する機会がありました。そのときの旅日誌はこちらをご覧ください。)