■旅日誌
[2018/5] SL銀河に乗って
(記:2018/10/28)
(記:2018/10/28)
あらためて仕切り直しで今日は一転、東北地方を目指します。ほんの2週間前、郡山まで新幹線に乗ってたのは気のせいではありませんが、ピンポイントで狙いを定めてSL銀河に乗ってみました。
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1日目
GWに入りおとといからの仕切り直しで、東北地方を目指す。ほんの2週間前、郡山まで新幹線に乗っていたのが若干被っているが、まぁ、それはそうと今回もあまり日数が取れないので、ピンポイントで狙いを定めてSL銀河に乗ってみることにしている。E2系のはやて119号で北上まで来て、東北本線の普通列車で花巻へ向かう。SL銀河は土日で花巻-釜石間を1往復するパターンが主だが、GWで増発されてたせいか、運よく往復指定が取ることが出来た。この列車は新幹線が停車する新花巻で乗り継ぐこともできるのだが、今日は折角なので花巻から釜石まで全線乗り通すことにしている。それにしても、花巻駅は遥か昔に来たときとは少し様子が違っていた。ジパングとのツーショットを収めたあと、発車まであまり時間がないので、向かいのホームから一目列車の姿を眺めたところで早速乗り込むことにしよう。
列車は定刻で花巻を出発、時折沿線で手を振る姿を見かける。新花巻を過ぎると車窓はより田舎の景色へと変わっていく。そんなSL銀河だが、まさに宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の世界を彷彿させ、内装も凝った演出が散りばめられている。宮沢賢治の本の貸し出しやついついやりたくなるガチャガチャも気になるところだが、ミニ・プラネタリウムを見学するもよし、石炭の匂いをほのかに感じながら地ビールでまったりするもよし、車窓に目をやりながら談笑するもよし、、、とまぁ、大人も子供も楽しめる列車だといえる。売店でアテンドさんと談笑しながらお土産の調達といったことはもちろん、遠野での長時間停車を利用して駅を離れて軽く昼食なんてこともできる。そんなわけで往路の停車では、町中へ出てお昼を済ませることにした。
この列車を牽引する主役はC58 239号機、地元盛岡の公園で静態保存されていたのを復活させたという。SLは時折爆炎を吐きながら、変化に富んだ釜石線に挑んでたが、実はSLには負担がかかる路線。元JR北海道から転用した客車というか、ディーゼル車との協調運転とはうまく考えたものだ。そんなこんなで久々のSLだったが、楽しい汽車旅はあっという間に終了。今日は釜石に一泊して、復路も再びSL銀河に乗車することにしている。街中に足を延ばしてみたが、何となくぱっとした感じがしない。震災から数年が経つものの、復興はまだ道半ばといったところだろうか。特に贅沢をするつもりはないが、何か適当にいただいて明日に備えることにする。う~ん、明日の天気がちょっと心配だ。
2日目
明けて2日目、帰りもSL銀河に乗車する。出発前の列車を駅の外から眺めたあと釜石駅に戻ると、ワールドカップまで505日、、、そう釜石と言えばラグビーだったか。山田線の運休を示す貼り紙が痛々しく、まだ傷が癒えたとは言えない。自分に出来ることと言ったら、こうやって旅に来て気持ちだけお金を使うか、ささやかながら情報発信することくらいだろうか。昨日も乗ったSL銀河だが、今日も多くの人で賑わっていた。天気予報では今日は荒れ気味、要注意と盛んに伝えていたが、大丈夫、時折パラっとするくらいで、降水確率80~90%も関係なし、やはり晴れ男体質が役に立ったようだ。というか、これくらいの曇天・湿度の方が、実はSLの煙や水蒸気は映えるといいう。