■旅日誌
[2007/10] SL秋の真岡路
(記:2007/12/24)
(記:2007/12/24)
少しずつではありますが、徐々に秋らしくなってきました。そんな中、ふと思いつきでSLに乗りに行くことにしました。今までそれほど気にすることもありませんでしたが、関東近郊にもSLが元気に活躍しているところがあり、今日は日帰りで真岡鉄道へ出掛けてみることにしました。
※下線部をクリックすると写真が表示されます
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日帰り
真岡鉄道は茨城県の下館と栃木県の真岡・茂木を結ぶ地方ローカル線である。典型的な盲腸線であり、ご多分に漏れず第三セクターへ転換された路線である。話題づくりにSLを復活させ、本社を兼ねる真岡駅の駅舎もSLの形にしてしまうなど、意外と有名なところでもある。真岡鉄道が所有するSLは2両、そのうち1両はJRの企画列車向けに貸し出されることも多く、今日もC11 325号機は"出張中"である。(後日談:このあと11月にSL会津只見号に乗る機会がありました。旅日誌はこちらをご覧ください。)
実は下館へは仕事で出向く機会が何度かあり、いつかはここのSLに乗ってみたいと思っていた。東京方面からやって来るには新幹線で小山へ出て水戸線に乗り継ぐのが一番早いのだが、小山に止まる新幹線の本数が少なく、宇都宮線の快速でひたすらやってくるのとそんなに変わらない。他にもつくばエクスプレスから関鉄に乗り継ぐルートもあるのだが、それも結構かったるい。過去に仕事で来たときは土日にみっちり作業しなければならないという状況だったため、車での往復だった。今日も下館までは車で往復することにした。
日曜の早朝に家を出て首都高を抜け常磐道を目指す。こんな時間だというのに湾岸道では渋滞が始まっていたため、少しルートを変更しておく。守谷のSAで朝食を兼ねてひと呼吸おいてから、谷和原ICで下りて国道294号を北上する。右手には筑波山のきれいな稜線が目に入る。今日もこの上ない快晴だった。適当な場所を探して車を置いてから下館駅へと向かう。SLもおかに乗るためには乗車券の他に整理券が必要でありJRのみどりの窓口でも購入することができるのだが、下りは既に売り切れだったため今回は上りだけ手元に準備しておいた。整理券といっても座席指定券ではなく、駅での当日売りも行っているようである。
駅の近くでSLがよく見えそうな場所を探し水戸線の電車を何本か見送る。沿線のギャラリーも多く、その人気がうかがえる。黒光りした車体は独特の迫力があり、その躍動感は何とも言葉では言い難いものがある。ほのかに石炭の燃える匂いと黒い煙を残しC12 66号機は走り去っていった。駅にもどりSLを追いかける形で下りの普通列車へ乗り込む。
茂木駅へ到着したしときは既にC12の方向転換は終わっており、転車台近くで佇んでいた。上りの発車時刻まではまだ時間があるのでしばらくそこらをウロウロすることにした。真岡鉄道で茂木駅へやってきたのは初めてではないが、駅舎の上階へ登ったことはなく周囲を眺めたりしながら時間を潰す。上り普通列車を何本か見送ったあと、いよいよ入線のためSLが機回しされ客車へ連結される。出発のための最後の準備を行っていると、知ってか知らずか見物人の数も多くなっていた。