■旅日誌
[2017/8] 日本人の心を再認識する旅、再び
(記:2018/8/12 改:2021/8/7)
(記:2018/8/12 改:2021/8/7)
前週、中途半端な夏休みでジャカルタへ行ってきたのも束の間、再びショートトリップしてきました。前泊ついでに犬山城と博物館明治村に立ち寄って、翌日JAL便で成田へ飛びました。その後、時間があったので成田山新勝寺へ足を延ばしてみました。
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1日目
本当の目的は翌日に控えていたのだが、前日のうちに名古屋入りしておきたかったので、あまり深いことは考えずに新横浜6時発のひかり493号で一気に名古屋を目指すことにした。何もそんなに急ぐ必要はなかったのだが、かなり久しぶりの東海道新幹線、、、この列車は何度か利用しているが、目一杯の性能を活かし快調に西へ進む。名古屋には定刻で到着、ホームに降り立ったかと思うと、ひたひたとすぐ後ろを追いかけてきたのぞみ99号が入線、相変わらず惚れ惚れするダイヤだなぁ。
そんなわけで8時前には名古屋に到着していた。さてと、、、何となく今日は思い付きで犬山城へ行ってみることにする。犬山には名鉄で30分もすれば着いてしまうのだが、そういえば道路併用時代に犬山橋見物してたこともあったっけ?犬山遊園駅を後にして、木曽川沿いをのんびり犬山城へ向かって歩き出す。平日の朝の時間をこんな風に過ごすのもどこか贅沢なものだ。この後、行こうと思ってた明治村とのセット入場券を購入、開門時間を待って、犬山城の見学へと向かう。月並みの感想だが、さすが国宝だけあって立派なお城だった。四方の眺めは言うまでもなく、何というか、もっと早く来ておくべきだったかな…。余計なことだけど、すぐ近くにある各務原基地をベースに自衛隊機が上空で周回演習していたのも気になってしまったが、今日はそちらが目的じゃないので、その話は置いておく。
犬山城に攻め入った後、城下町の風情残す町並みを歩いていくと、どこぞのTV局だろうか、何やら撮影をやっていた。次はというと、おサルさんを見に行く気分でもないので、とりあえず明治村へ向かうことに…。犬山駅に着くと、ちょうど路線バスが出発するところだったので慌てて乗り込む。平日にもかかわらず、バスの座席は埋まっていて、それなりに人気のある場所だということがうかがえる。ほどなくして明治村へ到着、少し天気が心配だったが、時間はたっぷりあったので、マイペースでひと通り見学してみることにしよう。明治村は野外博物館といわれるように、テーマパークというより歴史資料館といった趣で、いざ敷地の中に入ってみると、そのスケールに圧倒される。案内図を見ると、1丁目から5丁目まで区分けされているので、順番に見学していくことにした。
最初は1丁目から。正面玄関になってる第八高等学校正門を抜けたところにモニュメントがあり、大井牛肉店、三重県尋常師範学校・蔵持小学校、近衛局本部付属舎と見学していく。建物によっては、内部も公開されており、中に入ってみることもできる。続いて聖ヨハネ教会堂、学習院長官舎、西郷從道邸、森鴎外・夏目漱石住宅と見学していく。最後に二重橋飾電燈、鉄道局新橋工場、明治天皇・昭憲皇太后御料車を見たあと、続いて2丁目へ。千早赤阪小学校講堂、第四高等学校物理化学教室、東山梨郡役所、清水医院、名電1号形、安田銀行会津支店、札幌電話交換局、京都七条巡査派出所と順に見学していく。
京都市電が通る3丁目に向かい、北里研究所本館・医学館、幸田露伴住宅「蝸牛庵」、西園寺公望別邸「坐漁荘」を見学したあと少し奥まったところへ行き、品川燈台、菅島燈台付属官舎、神戸山手西洋人住居を見ていく。続いて4丁目へ。第四高等学校武術道場「無声堂」に寄って、日本赤十字社中央病院病棟、歩兵第六聯隊兵舎、名古屋衛戍病院と順に見ていく。ここらはドラマのロケにも使われることもあり、病院の中などは当時の様子を伺い知ることができる。シアトル日系福音教会(旧シアトル住宅)、ハワイ移民集会所から、尾西鉄道蒸気機関車1号の脇を通り、六郷川鉄橋を渡って、鉄道寮新橋工場(機械館)に立ち寄る。工場内にはリング精紡機、菊花御紋章付平削盤など様々な機械類があってなかなか興味深い。工部省品川硝子製造所から宇治山田郵便局舎を見学し、小泉八雲避暑の家、本郷喜之床、呉服座を見たあと半田東湯から5丁目へ。聖ザビエル天主堂に立ち寄り、金沢監獄正門を抜けて小那沙美島燈台を見ながら天童眼鏡橋を渡って行く。
歩き疲れたところで休憩を兼ねて浪漫亭で昼食にしよう。ここは雰囲気のある洋食屋さんといった感じで、オムライスをオーダー。たまにはこういうものもいいかも…。お昼をはさんで5丁目の見学から再開する。大明寺聖パウロ教会堂を見てから、隅田川新大橋を渡り、川崎銀行本店の建物に寄って、内閣文庫、東京駅警備巡査派出所、前橋監獄雑居房、宮津裁判所、金沢監獄へとまわる。金沢監獄では中央看守所・監房、雑居房が、宮津裁判所では法廷の様子が公開されていた。少し離れたとこへ行き菊の世酒蔵の酒蔵の様子を見てから、高田小熊写真館を通り抜けていく。最後に見学するのは帝国ホテル、名鉄岩倉変電所を右手に中央玄関を抜けて、建物の中を見学することにしよう。
帝国ホテルの見学を切り上げて、最後にSLと市電を乗り継いでみようと思う。東京駅と名付けられたSL乗り場に向かうと、9号機関車が機回ししてこちらに向かってくるところだった。三等客車に乗り込み、東京駅を出発。村の建物を見下ろすようにして列車はゆっくりとしたペースで進み、やがてSL名古屋駅へ到着、再び機回しの様子を見てから、ここで市電に乗り換える。運転操作やポールの架け替えなど見ながら品川燈台駅を往復し、京都七条駅まで戻ってきた。気温が高く最後は少々バテ気味だったが、そろそろ時間もいい感じになってきたので、最後に三重県庁舎で休憩して明治村を後にした。
できればもうちょっと予習しておけばよかったかな?とも思ったが、想像してたより遥かに素晴らしく、ここももっと早く来ておいてもいい場所だった。帰りは名古屋へ直行する高速バスが出ていたので、そいつを待っていると今朝犬山城近くで見たロケ隊に再び出くわす。バスが出発する時間になり、まさに乗り込もうとする寸前にザーッと大粒の雨が落ちてきた。バスは桃花台などを経由していくうちに満席となり、定刻から少し遅れて名古屋駅へと到着した。今日の予定はこれでおしまい、明日の出発に備え再び名鉄で中部国際空港へ向かう。振り返ってみると、思ったより内容の濃い1日だったかな?
2日目
さて、今日が本番(?)なわけだが、セントレア近くのホテルで1泊し、早朝の便に備える。なぜ、そんなに慌ただしいかというと、別に焦っていたわけではなく、8時20分発の成田行きJL3082便を予約してあるから。というのも、前々からこいつが気になっていたのだが、国内線には就航してないはずのJALのB787が、特定の時期だけ成田-中部便に就くことがあり、C席がクラスJとして解放されるので、そいつに目をつけていた。ワンワールド各社とコードシェアしている通り、成田乗り継ぎのための便なのは明らかで、この席が空いてる確率は低く、たまたま週末に空きを見つけたので勢いで予約を入れていた。(苦笑)
予約したのは覚えていたのだが日付の方の記憶が曖昧で、実は直前になって確認したら出発日は今日だった。空港に隣接するホテルも空港の出発ロビーも、大陸からのインバウンドの方々でごった返している。それとは関係なさそうだが、カードラウンジも国内線の出発口もかなり混雑しており、早めにチェックアウトしていたつもりがセキュリティを抜けたのが出発間際になってしまった。そんなわけで期待に胸膨らます余裕もなくせわしなく搭乗すると、、、待ってました!最新のSKY SUITE IIIではなかったもののスタッガード配列のシートに着席する。間合い運用とはいえ国際線の機材のB787-9の居住性は抜群。これなら7、8時間は余裕で過ごせそうだ。でもでも、乗っていられるのはわずか1時間。未だ雨ざらしのB787初号機を横目にセントレアを離陸、三河半島を左手に見ながら東海道沖を東に進み、遠く富士山の姿を探したりしてるうちに成田にはあっけなく到着、、、本当にあっという間だった。
そんなわけで、まさかの2週連続の成田早朝着となったわけだが、マレーシア航空のA380の姿も見られる。今回は余計な荷物もなく十分体力も残していたので、早々に引き上げるではなく、どこか寄り道することにした。まぁ、とはいえ何も考えてなかったのだが、何となく思い付きで成田山新勝寺へ行ってみることに…。総門から入り仁王門、三重塔、大本堂と順に巡り、釈迦堂、額堂、光明堂、さらに奥の院の先の平和大塔へと進む。意外にもここに行くのも初めてで、どんなとこかと思ったが、いやぁ、こちらももっと早く来ておくべきだった。確かに外国人の方の姿も見受けられたが、これだけインバウンド客の数が増えてることですし、成田滞在をプラス1日してお寺や参道の雰囲気を楽しんでもらうとか、もっとアピールしてもいいかもしれない。帰り道は出世稲荷に立ち寄って、ちょっとだけ贅沢なお昼で今日の締めくくりとした。