■旅日誌
[2003/1] Saudi! Saudade
(記:2003/4/28)
(記:2003/4/28)
運転手を頼まれ成田空港へ人を連れて行く用事ができました。世の中的には3連休だそうですが、自分は真ん中の日曜日しか休みが取れそうもなかったので、気分転換も兼ねて喜んで引き受けました。結局、正月休みを除いて3月までで丸1日お休みが取れたのがこの日だけだったという信じられない状況になりましたが、思い切って遠出してよかったです。
※下線部をクリックすると写真が表示されます
※下線部をクリックすると写真が表示されます
日帰り
お出掛けに向かうのはいつでもOKなのだが、体が空かないことにはどうしようもなかった。月に1日お休みがあるかないかの状態ではお出掛けどころではない。それも日々深夜残業なので、貴重な休日も体を休めるだけで精一杯だった。そんな中、成田空港まで送って欲しいと頼まれごとをされてしまったが、体がきつい以上に気分転換でもしないとやってられない状況だったので喜んで引き受けた。自分でも不思議に思うが、このあたりは意外と単純にできているらしい。とはいうものの早朝6時起きはきついかな?と思ったが、しっかりと目覚めることができた。遠足や運動会の日にはしっかり起きられるのと同じ仕組みと言ってもいいだろう。車を転がすと同時に肝心の依頼主のところへTELを入れてみると、何とその電話がモーニングコールになってしまった。本人も相当忙しかったらしく、寝ぼけながら動揺している様子が伝わってくる。(笑) まぁ、最初から余裕を持っていたので30分くらいコンビニで時間を潰すことにした。
無事に拾って早速成田に向い、「いやぁ、助かったよ!」と感謝される。3連休の真ん中ということもあって、首都高は渋滞の気配は感じられなかった。と、思ったのが天に聞こえたのか、東関道の手前で妙に混み出してきた。そうなる随分前から、助手席とも話をしていたのだが、今日はどうも格好いいスカイラインが目立っていた。これは幕張で何かあるなと思ったら、後で知ったがやはりカスタムカー関連の催しがあったようで納得できた。いわゆる"族"とも違う、実にセンスよく手が入った車が連なっていていたのはちょっと感動した。幕張を抜けるとあとは順調で、結局成田の直前のSAで時間調整をとる余裕もでてきた。別にしみじみと見送る必要もなかったので、適当な場所で連れを下ろしすぐに空港の敷地を出ようとする、となんと横に芝山千代田駅が見えるではないか。こんなことなら、前回のこのこ出掛けてくる必要もなかったかな?と思いつつもとりあえずは駅前で一休みし、まっすぐ帰るかどうか考えることにした。
まっすぐ帰るという結論が出てくるはずもなく(笑)、まだ10時だったということもあってどこか寄り道することにした。とはいうものの近場で思いつくところもなく、全然近くはないが以前から何となく考えてたところへ行くことにした。東関道を引返し首都高で都心をかすめて東北道へ向かう。上り方向は多少交通量が多いが、下りはガラ空きだった。館林ICで下りれば目的地はすぐに着いてしまう。快調に飛ばしてきたせいか、このペースならお昼過ぎに到着することができる。インターを下りたところでただならぬ雰囲気を感じたと思ったら、対向車線で軽トラが見事に横転していて幹線道路を塞いでいた。とりあえず気を引き締めることにする。
車を止められそうなところを探し、一旦車から離れて街歩きを始めることにした。ここらは知る人ぞ知る「日本の中のブラジル」と言われてるところで、それっぽいお店や看板がそこかしこに観ることができる。某電機メーカーや自動車メーカーの工場で働く日系ブラジル人が多い地域だと聞いたことがあり実際に来てみたいところでもあった。(余談:別に深い意味はありません、念のため。(^^;)試しにブラジリアンなスーパーに入ってみると、本当に違った国に来てしまったように感じる。本格的なレストランに入ってみるのもいいかもしれないが、ひとりだけというのもあってちょっと気がひけてしまった。
ところで、東武小泉線が館林駅から西小泉駅まで出ているのだが、西小泉から東小泉までの2駅間を乗っておくことにした。路線図を見ても分かる通り、見事な(?)盲腸線になっている。もともとは小泉から南下して利根川を渡り熊谷へ抜ける路線が完成形であったが、熊谷線は随分昔に廃止されてしまい北側で中途半端に路線が残ってしまっている。単純にネットワーク的な見方をすれば館林から熊谷へ抜けるルートは意味があり、どう見ても熊谷へ抜けるのが流れとして自然である。しかしながら東武側の営業的な面でいうと都合が悪いのは明らかで、そのためにこの路線は完成に至らなかったのではないかと想像はできる。ともかく、東小泉から太田へ抜けるルートはあるので、そこは次回(?)へ取っておくことにして今日は車もそこらに止めてあることだし、この区間だけにした。
何キロも歩いて来たのでちょっとした運動になってしまったが、車を置いたところまで戻ってきた。先程、熊谷線のことに触れたが利根川を渡ったところに車両が保存されていることを聞いたことがあったので、そこを目指してみることにした。下調べが不十分だったので自信もなく、たどり着く前に違う方向へ行きかけてしまったが、何とか探しあてることができた。立派な施設の敷地の中に鎮座しているのが外から見えたので近づくだけにしようと思ったが、敷地中には自由に入れることが分かり車をとめてゆっくりみて回ることにした。周囲をぐるっと回って車両の中に入ることもできた。現役時代を知らないので何とも言えないが、古びた車両はかつて多くの人を運んでいたことははっきりと分かる。誰も近づくこともなくひっそりとしている姿は時の流れを忘れさせてしまうようにも思えたが、こうして手厚く保存してもらってるのは幸せなのかもしれない。